人間の眼は外部からの情報を受け取り、それを脳に伝達することで様々な行動を起こしています。人間の情報収集の80パーセント以上は眼に依存しているとまで言われるように、あらゆる意味で、眼はいつも私たち人間の行動の『舵取り』役となっているのです。
一般的にいう「視力」は、物がどの程度はっきり見えているかを意味し、私たちの毎日の生活の中できわめて重要な要素となります。しかし、眼が私たちの行動の『舵取り』を正確に実行していくためには、はっきり見えること以外にも眼から入った情報が「何であるのか」、「どう反応したら良いのか」、「どこにあるのか」など認知する、より包括的な「見る」プロセス、つまりビジョンの力が求められます。
これらビジョンのプロセスは「視力」が良くても、うまく働いていなかったり、あるいは不十分であったりすることがしばしばあります。すると私たちは見えているつもりでも「見えていない」ことになってしまい、知らないうちに、自分の本来持っている才能を十分に使えないでいることがあるのです。
ビジョントレーニングはアメリカで生まれ、70年ほどの歴史の中で、一般の子供から大人、そしてメジャーリーガーをはじめとするスポーツ選手まで、素晴らしい成果をあげてきました。
ビジョンは、学校、家庭、仕事、そしてスポーツなど、私たちの生活のあらゆる場面でたいへん影響力を持ちます。【スープリュームビジョン】によるビジョントレーニングを繰り返し行うことで、ビジョンの技量を磨き、「見る力」を活性化させ、あなたの中の眠っている潜在能力を目覚めさせようではありませんか。
本当の意味で「良い眼をしている」「眼が良い」という状態になるには、ビジョンの力を向上させることが必要です。そうなるために大きな効果を発揮するのが【スープリュームビジョン】によるビジョントレーニングです。「見る」という行為は技術なので、うまく出来ない人がいてもおかしくありません。また、技術である以上、「習得」することが出来るのです。つまり、ビジョンの問題はトレーニングによって改善出来るのです。
ビジョントレーニングは、例えば0.3の視力を1.2にするという「視力回復トレーニング」ではありません。むしろ、本質的にものを見る力を優秀にする目的で、情報の入力回路を鍛えるトレーニングなのです。
トレーニングにより、眼の動きが活発になり、それまで使われていなかった脳の部分も活発化し、さらに優秀なビジョンに仕上げていくのです。
ビジョントレーニングは、アメリカでは70年以上の歴史があり、現在ではスポーツ選手はもとより、子供から老人まで行われています。また、脳に障害を受けてしまった人のリハビリとしても採用されています。
普通の生活の中で、ビジョントレーニングがどのように役立つのでしょうか。私たちが何をしようと、どんな環境にいようと、眼から入った情報を効率よく認識・分析・理解する技術が高ければ、日々の生活の中で大いに役立つことはいうまでもありません。
メジャーリーガーの例が示すとおり、今やスポーツ選手にとって「ビジョントレーニング」は必修科目となりつつあります。しかし、自分は運動神経が鈍いと思い込んでいる人たちの中にも、眼に問題があるためにうまく行かない人たちもいるのです。
私たちが動き時、まず眼がリードし、司令塔となって各筋肉に情報を送ります。もし、眼が間違った情報やタイミングの遅い情報を脳に伝えていたら、体の動きまでぎこちなくなってしまうものです。
特に眼の機能の中でも両眼のチームワークは体の動きに大きな影響を与えるものです。ふたつの眼のチームワークが良ければ、運動に限らず、車を運転する際にも車間距離を正しくつかむことができます。ビジョントレーニングで苦手だった運動の克服や安全運転が可能になるのです。
読んだり、書いたり、計算したりと、学校で子ども達が行う勉強のほとんどは、記号や文字を見極めることによって行われています。
例えば、子どもがある図形の形を学ぶとき、その形が脳にうまく保存されたり、視覚イメージとしてきちんと描かれたりしなければ、正しく理解されなくなってしまいます。眼は学びに発生する第一の道具なのです。
ビジョントレーニングによって見る力を伸ばすことで、子どもが本来もっている素晴らしい才能を開花させることができるのです。仮に眼の動きが十分でなければ、それを改善し、さらに向上できるようにトレーニングできます。勉強とは本来、楽しい体験でなくてはならないはずです。眼の動きを向上させ、学ぶことの喜びを体験させてあげましょう。
ビジョンは、触れること(触覚)、聞くこと(聴覚)、におい(嗅覚)舌の間隔(味覚)、そして体の中から送られてくる感覚(体性感覚)までさまざまな感覚をまとめあげていく指導者のような役目を果たしています。私たちは「眼で考えている」といってもかごんではないくらいにビジョンの働きに支配されているのです。それは体の動きばかりではなく私たちのもつ独特な考え方や個性といったものにも直結しています。ビジョンの資質や技量こそ、毎日の生活の資質を決めるカギとなり得るものなのです。
ビジョントレーニングで「見る力」を磨けば、それはやがて「洞察力」や「思考力」につながっていきます。やがて「感性」となってその芽を伸ばすことができるのです。